クロノスアーク

良くも悪くも単純なRPGでした。

ああ、RPGだなぁ、と思わせる和製RPG。
思うところはかなりありますがコンパクトに感想を。

〇シナリオ
サーナや主人公の環境についてかなり面白い条件でありながら、結局最初のお使いを感想する形。
話しの展開に変化が何もないので楽しめるのはミルカ王のくだりのみなのが残念。

〇キャラ
ロカとサーナの性格付けにこれといった特徴が無く、ロカに至っては主人公であるにも関わらず「凄い人の弟子」以外のアクセントがありません。シナリオにも絡みますが、最後までロカが自分でこうしないといけない！これをやろう！といった行動は無く、最後までただ淡々と冒険するだけ。
(敵の方がキャラが濃くて考えがはっきりしている分、主人公一行の印象はより薄め)

〇サウンド
これが酷かったら遊ぶに堪えなかったと思います。かなりゲームの体裁を整えてくれてる感じがしました。
後述のゲームシステムにやや難があり、戦闘についても関わってくるため戦闘の話で詳細を。

〇戦闘
雑魚専では双方体力最大値の2割3割を一発で削るため、きちんと戦えば短いターンで決着がつき、また悪手を打てば全滅もあり得ます。
ボス戦では重い一撃を繰り返されるため、ダメージを一気に与えられる手段が構築できていない場合攻めきれない場合もあります。なんにせよ長期戦にはなりにくく、なった場合は負けルートという場合が全てかと思います。
大味なのは悪くないんですが、クラスチェンジ可能となる中盤以降はあまり特技に魅力がないため、主人公の価値がやや低めで、基本的にサーナかくりるで魔法を複数回発動し一掃するのが戦術として収まっていきます。最終的には魔法ゲーです。
そのうえで戦い方における役割の問題についてステータスの話で詳細を。
サウンドの項目での関連ですが、このゲーム、雑魚戦の戦闘時間は概ね2～10秒といったところかと思われます。オート戦闘による自動通常攻撃繰り返しや的確に魔法を使用することでそのあたりで収まると思われます。戦闘についてはアニメーション速度を1、2、3倍と切り替えられますが、大体の人が3倍で遊ぶんじゃないでしょうか。1倍、2倍ではもっさりしすぎていてかなり時間がかかりますので。
そのうえで戦闘時間がかなり短いわけですが、戦闘に限りませんがこのゲームの曲はわりとしっかり時間を取っています。つまるところですが、曲の山場や印象的な部分が奥にあるともったいないわけです。通常戦闘曲はかっこいいんですが、下手すると戦闘中フルで聞くことが無い人もいそうなぐらい雑魚戦はあっというまなので、出だしにインパクトがある曲ではないのがもったいないなと感じました。
他にも曲についていくつか感じたことがあるので最後に書きます。

〇クラスチェンジ
ゲーム中でこう説明されます。
・Lv30でクラスチェンジ可能
・Lvは1に戻るがステータスを割合？引継ぎ
・クラスチェンジを繰り返していけば強くなっていく <- ｺﾚ
実際計2週遊んで全員、通常職3種->隠し職->通常職1種->隠し職、とかなりクラスチェンジを繰り返しましたが、まあ確かに上がってました。ただ、この表現及び説明だと単純にクラスチェンジを繰り返していくだけで強くなっていくのかそれともある程度レベル上げが必要なのかがわからないのがもやもやします。強くなっていくのがクラスチェンジのステータス引継ぎなのか、そもそもクラスチェンジを重ねることでレベルアップ時のステータスアップにボーナスが入ったりするのか、いったいどっちなのか。
ちなみにおそらくですが隠し職が強すぎるので、早めにクラスチェンジしてしまった方がシナリオ進行には有利だと思います。(自分は長々と通常職で進めてしまいました)
なんにせよクラスチェンジはどんどんしたほうが良いです。
クラスチェンジアイテムの許す限り。(一番の問題)

〇ステータス
装備も含めキャラの戦闘における役割的な話を。
各キャラざっくりこんな感じだったはずです。
＜ロカ＞
近接キャラ。防御高め。
クラスチェンジ無しで強めの攻撃系特技を習得。自身の火力上昇特技も習得。
＜サーナ＞
素早さと魔法系の総合値が高め。HPは低め。
クラスチェンジ無しで全体攻撃可能な特技を習得。
またクラスチェンジ無しで中級の氷魔法を習得。
回復系の特技と魔法も習得。
＜くりる＞
攻撃力が高め。MP低め。
クラスチェンジ無しでサポート魔法と防御低下攻撃特技を習得。

序盤の攻撃の要はロカとサーナ、そこにサーナとくりるの補助効果をうまく乗せる形が戦術となるかと思います。
そのうえで装備品は、ロカがMP消費軽減武器、くりるにターン毎回復武器と魔法攻撃力上昇防具があります。くりるの装備で最終的に魔法攻撃力TOPがくりるに入れ替わるため、魔法攻撃の最高ダメージを叩き出せるのはくりるとなります。またロカについてもMP軽減が術式と重複して効果が乗るためかなり消費を抑えることができます。各キャラ特化を意識するとサーナの居場所が怪しい感じもします。が、これについても最後に曲の話と合わせて。

〇最後に
結局コンパクトにとはなんだったのか。
まず曲ですが、シンプルなゲームなので1曲当たりの時間は短くて良かったんではないかと思います。その代わりに曲数を増やした方がゲームとして厚みが出たんじゃないかと。
例えばですが町は同じ曲を使用していますが、城下町と港町では風情はまるで違いますからアレンジしたものを用意できればかなり印象も変わったと思います。
それと上述のキャラのステータスですが、結局のところクラスチェンジや装備などの兼ね合いでいくらでもキャラの方向性を決められる、ということなんです。悪いことではないはずなんですが、このゲームはシンプルさの方が売りのはずなので、キャラの個性は活かすべきだったのかなと。
そんな感じで、面白い反面惜しいゲームじゃないかと感じてます。あと少し詰めたら間違いなく「なぜこの価格で販売しているのか」を本気で問われるものだったんじゃないかと。
酷評っぽく書いてますが高評価です。
噛み合いとアピールの問題。





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プレイ後メモ
・素材は物によって足りなくなり気味なので、とっとと古の地下道を開放すると良い。
・レベル上げが面倒な場合は追加コンテンツ経験値3倍が良さそう。(個人的にはなくても十分)
・回復アイテムは聖水と毒消しを買う。
・装備品はきちんと強化していく。(分岐で困ったら上の装備を選択しておけばよい)
・物理より魔法系と属性耐性を意識した方が被害は少ない。(物理は人系中心の印象)